産後、やる気が出ないのは“甘え”ではありません

「なんだかずっと疲れている」
「やらなきゃいけないのに、体が動かない」
「気力が湧かなくて、自分を責めてしまう」

産後のママから、とてもよく聞く声です。

でも、先にお伝えします。
それは甘えでも、気合不足でもありません。


出産は、体にとって「大きな外傷」

出産は命を生み出す素晴らしい経験ですが、
体の仕組みで見ると「大きなダメージ(外傷)」でもあります。

  • 骨盤の大きな開き
  • 筋肉や靭帯への強い負荷
  • 大量のホルモン変動
  • 睡眠不足の継続

これだけのことが、短期間に一気に起こるのが出産です。

体は「非常事態」を乗り越えたあと、
本来はしっかり回復する時間が必要になります。


産後の体は「副交感神経優位+慢性緊張」の状態

産後は、回復のために
副交感神経(休む神経)が優位になりやすい時期です。

それ自体は悪いことではありません。

ただし問題は、
授乳・抱っこ・中腰・睡眠不足・常に気を張っている育児環境により、


体は緩みたいのに、実際はずっと緊張している

という矛盾した状態が続いてしまうこと。

その結果、

  • 寝ても疲れが取れない
  • 少し動くだけでぐったりする
  • やる気が出ない
  • 頭がぼーっとする

といった状態が起こります。


「疲れやすさ・動けなさ」の正体

この状態は、意志の問題ではなく
自律神経がうまく切り替わらなくなっているサインです。

アクセルとブレーキが同時に踏まれているような状態なので、
体は常にエネルギーを消耗しています。

だから、

  • 休んでいるのに回復しない
  • 何もしていないのに疲れる

という感覚になるのです。


安心できると、体は動き出す

大切なのは、
無理に動かすことでも、気合を入れることでもありません。

まず必要なのは、
体が「安心して回復できる状態」を作ること。

  • 骨盤や姿勢を整える
  • 呼吸が深く入る体に戻す
  • 緊張しっぱなしの筋肉をゆるめる

そうすることで自律神経は少しずつ整い、
「動ける余白」が戻ってきます。

すると自然と、
「やってみようかな」
という気持ちも湧いてくるのです。


まずは“回復できる体”を作ることが近道

産後の疲れやすさややる気の低下は、
あなたの性格のせいではありません。

体の仕組みを知って、
正しい順番で整えていけば大丈夫です。


がんばる前に、回復できる体へ。

それが、産後の不調から抜け出すいちばんの近道です。